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妊娠・出産・育児に関する本を作っている編集者が、誌面では書き切れなかったことを書き綴ってます。
*プロフィール* 1960年代後半生まれ。1児の母。編集者暦・16年(そのうち1年、産休&育休)。高校・大学時代は天文オタクだった。 その他のジャンル
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冴え冴えとした空に、青白いくらいの満月が、今夜は輝いています。
こんなふうに晴れた満月の夜には、 月の光で、影ができます。 夜道を歩いていて、街灯が暗いところにさしかかると、 輪郭のくっきりとした影があるのが、よくわかります。 月光でできた影です。 その影を見ながら、街灯の明るいところにさしかかると、 影がふたつあることがわかります。 街灯でできた影は、光源との距離によって形を変えますが、 月でできた影は、形を変えません。 あたりまえだけど、不思議な感じ。 さて、満月。 お産は、満月の夜に多いと、よく言います。 でも、実際の統計をとってみると、 いまの日本では、関係ないこともわかっています。 それは、たぶん病院での出産が多いから。 ほとんどのお産が、自宅や助産所でおこなわれていた、 昭和30年代以前だったら、きっと違う数字になっていたと思います。 帝王切開や無痛分娩も含めた、 すべてのお産の数字を見ると、月の満ち欠けとお産は 関係ないようですが、現場にいる助産師さんたちは、 ちょっと違います。 産科の、多くのナースステーションで、 月の満ち欠けが書かれたカレンダーを見かけます。 「満月だと、きょうはがんばらなくちゃ、って、 気合を入れて出勤するのよ」という助産師さんの言葉も 聞いたことがあります。 ……そんなわけで、 深夜、空のまんなかに浮かんだ満月を眺めながら、 今夜もたくさんの命が生まれているのかなあ、 と思ったりしたわけです。 #
by tsukibanashi
| 2004-10-29 01:05
| 出産
冴え冴えとした空に、青白いくらいの満月が、今夜は輝いています。
こんなふうに晴れた満月の夜には、 月の光で、影ができます。 夜道を歩いていて、街灯が暗いところにさしかかると、 輪郭のくっきりとした影があるのが、よくわかります。 月光でできた影です。 その影を見ながら、街灯の明るいところにさしかかると、 影がふたつあることがわかります。 街灯でできた影は、光源との距離によって、 形を変えますが、月でできた影は、形を変えません。 あたりまえだけど、不思議な感じ。 さて、満月。 お産は、満月の夜に多いと、よく言います。 でも、実際の統計をとってみると、 いまの日本では、関係ないこともわかっています。 それは、たぶん病院での出産が多いから。 ほとんどのお産が、自宅や助産所でおこなわれていた、 昭和30年代以前だったら、きっと違う数字になっていたと思います。 全国的な数字を見ると、月の満ち欠けとお産は、 関係ないようですが、現場にいる助産師さんたちは、 ちょっと違います。 産科の、多くのナースステーションで、 月の満ち欠けが書かれたカレンダーを見かけます。 「満月だと、きょうはがんばらなくちゃ、って、 気合を入れて出勤するのよ」という助産師さんの言葉も 聞いたことがあります。 ……そんなわけで、 深夜、空のまんなかに浮かんだ満月を眺めながら、 今夜もたくさんの命が生まれているのかなあ、 と思ったりしたわけです。 #
by tsukibanashi
| 2004-10-29 01:02
| 出産
大きな地震が、新潟・小千谷、長岡を中心にして起きました。
いえ、きのうも大きな余震があったから、起きつづけている、と 表現したほうがいいのでしょうか。 そのなかで、生まれる命もあります。 「命ってすごい!」と思う一方で、 どれだけ、ケアが切望されているか、と思います。 実際、病院には、眼帯も足りない状況という中で、 助産師さんの手も足りなければ、 そのケアを受けるためのプライバシーをまもるためのついたても ない、といった状況だそうです。 ここ・東京にいて、できることはないんだろうか。 うちや会社に、ついたてはなかったっけ、 毛布やタオルはいっぱいあるけど、 なんとか送ることはできないでしょうか。 ストレスの多い中で成長する胎児・赤ちゃんは、 そのあと成長に影響が出る、という報告をよく耳にします。 実際に起きてしまったストレス原因を、 除去することはできません。でも、 その子を産み、育てるママのケアを、サポートを していくことはできるはず。 そんなことを考える、今回の自然災害です。 #
by tsukibanashi
| 2004-10-28 06:58
赤ちゃんが、ママのおなかのなかにいたころの記憶を研究している
産婦人科の先生がいます。何回か、その先生にお話を聞く機会が ありました。 「なぜか、胎内記憶のある子どものほとんどが、 おなかのなかで、なにか赤いものをおもちゃにして 遊んでいた、って話すんですよ」という話を 印象的に覚えていました。 つい最近、小1の息子に、ふと「おなかにいたときのこと、 覚えてる?」と聞いたことがありました。 「え? あのね、遊んでたんだよ。 ぶどうみたいな赤いおもちゃで」と……。 あらあら、ここにも赤いおもちゃが登場。 不思議です。 まだまだ、科学ではわからないこと、 いっぱいあります。 子宮の中って、自分の体のなかのことなのに、 よく知らない。不思議不思議。 #
by tsukibanashi
| 2004-10-26 22:32
| 妊娠
ある日突然、「うっ」となって、
「あ……妊娠したのかも……」 これは、一昔前の妊娠判明のイメージでしょうね。 いまは、まずは生理が遅れて、妊娠判定薬で調べて、 が一般的な流れかもしれません。 ところで、つわり。 ぜんぜん感じない人もいれば、 水も飲めないくらいつらい人もいます。 こんなに個人差があるのかもわからず、 根本的な原因も決定的な解消法も見つかっていない、 なのに多くの人が経験する症状って、 西洋医学全般を見渡してもそうそうないのでは ないでしょうか。 (一説によると、つわりは命に影響しないから、 そこまでシビアに研究する医師がいない、らしいです。 だけど、ほんとにきついつわりを一気にラクにする 方法が見つかったら、その産婦人科医は すべての妊婦に感謝されると思うんですが) つわりも、日によって症状の出方が違います。 どうも、気圧と関係があるようなのです。 これは、とっても個人的な経験ですが、 どんなに晴れていても、 台風や雨、低気圧が近づいてくると、 天気予報を見なくてもはっきりとわかるくらい、 つわりの症状がぐっと重くなりました。 雨が実際に降り始めると、意外と体はラクになるのに、 なぜかその直前が、すごくつらい……。 そんな話をすると、多くの妊婦さんや、ママたちが 「私もそう!」「そういば、そうだった」と言うのです。 リウマチの患者さんは低気圧に敏感で、 「痛いから雨が近いよ」と言うそうです。 赤ちゃんは、雨の日はごきげんがわるかったりします。 そんなふうに、妊娠して、ふだんと少し違う状態になった体は、 自然の動きにすごく敏感になっているんですね。 野生動物化している!と思ったりします。 今年は台風が多かったから、 もしかすると、「つわりがきつい!」と うったえる妊婦さん率、高かったかもしれません、ね。 #
by tsukibanashi
| 2004-10-25 23:26
| 妊娠
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